「幸福な生活をするのに必要なものはほとんどない。それはあなた自身の中、心の持ちようにある。」
マルクス・アウレリウス・アントニヌスは、第16代ローマ皇帝である。五賢帝最後の皇帝。ストア哲学などの学識に長け、良く国を治めた事からネルウァ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニヌスに並ぶ皇帝(五賢帝)と評された。対外政策ではパルティアとの戦争に勝利を収めたが、蛮族への予防戦争として始めたマルコマンニ人、クアディ人、サルマティア人などへの遠征(マルコマンニ戦争)は長期戦となり、国力を疲弊させ、自らも陣中で崩御した。
軍事よりも学問を好んだ皇帝という姿は、彼の著作である『自省録』への評価を通じて今日も維持されている。これは『国家』を執筆したプラトンの時代から学識者にとって理想とされた「哲人君主」の実現例と見なされているからである。また、『後漢書』に見られる大秦国王の安敦とは、彼のことだとされている。(Wikipedia参照)